症例

タール便なのに、ヘモグロビンが高い

────────────────────70歳代男性。食欲不振、下痢、タール便を主訴に救急外来受診。既往 : 肝機能障害────────────────────検査データWBC 11,000/μL(好中球88%)CRP 12.6 mg/dL...
症例

ひとつの数値に囚われない

──────────────────70歳代男性。左半身麻痺を主訴に救急外来を受診。既往 : 心房細動──────────────────片麻痺。そして心房細動。まず思い浮かんだのは、心原性脳梗塞でした。ーー検査データPT 15秒PT活性 ...
症例

凝固異常から始まった症例

──────────────────80歳代男性。右半身麻痺と呂律不良で救急搬送。既往に脳梗塞あり。──────────────────主訴を聞いた瞬間、まず思い浮かんだのは再発の脳梗塞でした。麻痺。呂律不良。そして脳梗塞の既往。「また脳梗...
症例

発熱がないのに、嫌な予感がした朝

──────────────────70歳代男性。大腸癌術後。──────────────────早朝、突然のシバリング。しかし体温は平熱でした。「熱がないなら、様子見なのかな?」一瞬、そう思いかけました。しかし採血結果を見て、違和感は確信...
症例

手術のあと、ALPとγGTが下がった話 ──「下がる検査値」って、どう読む?

いつも通り採血結果を眺めていたときのことです。術後の患者さんのデータを見て、私は思わずメモを残しました。理由はシンプルで、“下がっていたもの”が意外だったからです。──────────────────70歳代女性。大腸癌による絞扼性イレウス...
症例

派手な検査値の向こうに、静かな脳出血があった

検体を見て、まず目に入ったのは糖尿病の検査値でした。__________________血糖値:360 mg/dL尿糖:4+HbA1c:10.0 %__________________「ずいぶん高いな」「何か月も高血糖が続いている状態だ」正...
症例

尿の色から、病態につながった話

尿検体を見て、ふと手が止まりました。やけに黄色い。しかも、少し蛍光っぽい。普段の尿とは明らかに違う印象でした。「何か薬剤の影響かな」そう思い、カルテを開きました。ーー服薬歴を確認すると、アドナ内服中と記載がありました。なるほど、尿の色はこれ...
症例

Naは正常。それでも脱水だった

──────────────────60歳代女性。心窩部痛を主訴に、救急外来を受診。──────────────────検査をしていて、いくつか気になる数値がありました。・ヘモグロビン:16.0 g/dL(血液ガスでも Hb:15.9 g/...
症例

Dダイマーパニック値!  ── 血栓だけを疑って、思考を止めないために

救急外来からの検体を確認していると、ときどき一瞬、手が止まるような数値に出会います。Dダイマー 100以上 μg/mL(FEU)。この値を見て、「どこかに血栓があるのでは?」と考えるのは、ごく自然な反応だと思います。私自身も、最初はそう思い...
症例

アルカローシスを読み解く ── pHだけでは読み取れなかったこと

__________________pH 7.50。__________________血液ガスを見た瞬間、最初に目に入ったのは pH 7.50。アルカレミア。一見すると、「大きな問題はなさそう」と感じてしまう値でした。でもこの血ガス、順番...